【WXR-11000XE12 レビュー】オススメのWi-Fiルータ

フレッツ光クロスの回線を導入したことで、自宅のインターネット環境が10Gbpsの環境になった。

せっかく回線が良くなったのに、Wi-Fiルータの性能が悪いと10Gbps回線のポテンシャルを活かしきれないため、慎重に自分に向いているWi-Fiルータを探した。

それでは、実際に購入したバッファローのWi-Fi 6E対応ルーター「AirStation WXR-11000XE12 」のレビューをしていきたいと思う。

結論から言うと、この機種に大きな不満点は無く買ってよかったと思っている。

Ryo

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目次

新しい無線規格「Wi-Fi 7」はまだ早すぎる。

巷ではWi-Fi 7対応のルータが最近発売された。

Wi-Fi 7の概要:ざっくり言うと今までより通信速度や接続の安定性が増している。(通信を受ける側もWi-Fi 7に対応している必要がある)最大通信速度:36Gbps

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素晴らしい規格ではあるが、現時点で対応しているスマホやタブレット、PCはかなり少ない。100歩譲って今年のハイエンドスマホやタブレット、PCは対応してくるかもしれない。

しかし、致命的なポイントとして、日本中のインターネット回線がWi-Fi 7の最大通信速度の36Gbpsを活かせるほどの回線速度が出ている家庭がほぼ皆無であり、スペックを活かすことが全くできない。(東京都の中心で使えるNuro光の20Gbps回線とかならワンチャン活かせるのだろうか?)

さらに、ルータ本体の価格が高すぎる。Wi-Fi 7対応ルータは対応するスマホなどの機種の選択肢が増え、回線速度が追いついて、値段がそこそこ落ち着いてから購入するか検討すれば良いので、今のところ購入する必要はないかなという印象。

例:BUFFALO Wi-Fiルーター WXR18000BE10P:64,980円(Amazon価格)

Ryo

確かに高性能だけど、今すぐ活かせない機能に大金を払ってまで購入する必要はなさそう。2、3年後に4万円切っていたら欲しい。

コスパ重視で今選ぶなら「Wi-Fi 6」か「Wi-Fi 6E」対応ルータがおすすめ

今、対応しているスマホなどの機種の選択肢があること、現在の日本中の回線速度を考えると、やはり「Wi-Fi 6」や「Wi-Fi 6E」対応ルータを選ぶのが良いと考える。

無線規格の「Wi-Fi 6」、「Wi-Fi 6E」、「Wi-Fi 7」の違いを表にしてみた。

Wi-Fi 6Wi-Fi 6EWi-Fi 7
規格名IEEE802.11axIEEE802.11axIEEE802.11be
規格リリース年2019年2022年(日本)2024年
周波数2.4GHz帯
5GHz帯
6GHz帯2.4GHz帯
5GHz帯
6GHz帯
最大通信速度9.6Gbps9.6Gbps36Gbps
最大通信速度はあくまでも理論値。実際には半分くらい出れば良い方。

現在の日本のインターネット回線速度を考えると、ほとんどの方の環境では「Wi-Fi 6」でも十分だったりするが、これから10G回線が普及することや、生活様式の変化で2.4GHz帯や5GHz帯に接続する人の増加によって混雑すること、地域によっては5Ghz帯には「DFS」という通信を1分停止する悩ましい機能があるため、混雑やDFSを回避できる6GHz帯の「Wi-Fi 6E」を選択するのが賢明かと思う。

ざっくり解説:DFSとは・・・

5GHz帯はWi-Fi以外に「気象レーダー」や「航空レーダー」などのレーダー波も使われている。それらの公共レーダーをWi-Fiルータが検知すると、レーダーを邪魔しないように5GHz帯の中の違う周波数のチャンネルに移動しようとする。併せて移動先に公共レーダー波がないか確認するために60秒間Wi-Fi通信を停止して監視する。主に公共レーダー付近に住んでいる人はこのDFSの機能によって5GHz帯の通信が一定時間止まっているようだ。

航空レーダーと気象レーダーを交互に検知して全然通信できないようなレアケースもあるみたい。

このMap上のピンの周辺に住んでいる人は確実に「Wi-Fi 6E」対応ルータを選んだ方が良いと考える。

上記に該当しない方で、とりあえず「Wi-Fi 6」でも良い人

上記、Mapのピン付近に住んでいなくて、人口が密集していない地域に住む方は、「Wi-Fi6」対応ルータを選んでも良いとは思う。

特にWXR-6000AX12Pはこれから紹介するルータの1世代前の機種だが、5GHz帯のアンテナを8本備えており、5GHz帯に関して言えば、私がこれから紹介するルータに比べてアンテナ数が倍になっている。「Wi-Fi 6E」を利用しないなら、WXR-6000AX12Pも選択肢としてありだと思う。

見た目はとても似ているが、「Wi-Fi 6E」対応ではないので注意。

ただ、フラッグシップ級ながら楽天の最安値は30,752円なのでおすすめ。

本命「WXR-11000XE12 」のレビュー

色々と「Wi-Fi 6E」対応ルータを選んだほうが良いということを書いてきたが、今回私が購入したWi-Fi 6EWXR-11000XE12について5つのポイントに分けてレビューする。

まずはこの機種の概要をバッファロー公式の動画でチェックして欲しい。百聞は一見に如かずである。

2分37秒でまとめられていて、わかりやすい。

1.10Gbps対応有線LANポートがある

Wi-Fiの話ばかり書いてきたが、有線LANポートの充実度もルータを選ぶ際に重要なポイントだ。

やっぱり、有線接続は通信が安定しているので、メインのWindowsデスクトップPCとMac miniは有線接続している。

まず、フレッツ光クロスの10Gbps回線を活かすためには、ルータの入口となるInternet(WAN)ポートが10Gbpsに対応していることと、出口となるLANポートも10Gbpsに対応している必要がある。「WXR-11000XE12 」1ポートずつ対応している。理想としては4ポート全部10Gbpsに対応して欲しいが、数年後に買うルータに期待する。

2.ルータの処理速度が高い。地味にここが重要で快適性を決定するポイント。

やっぱりフラッグシップというだけあって、処理速度が高い!これには正直びっくりした。

2.6Ghz動作の4コアCPUとPCIeレーンを搭載しており、簡単に言うと通信だけを処理するPCが入っているような状態。これにより光回線の速度のポテンシャルを活かすことができる。

周りの家のルータから発せられる電波や、スマートフォン、PCなどの電波チェックしているため、様々な裏の処理が入っている。性能が低いルータの場合、他のことにリソースが割かれ、安定して通信するところまで処理が追いつかずに、速度低下を招く可能性がある。

実際にNTTでレンタルしたルーターと、「WXR-11000XE12 」とで有線LAN接続時の通信速度の違いを検証した。

※クリックで画像は拡大できます。

※同時刻に測定した訳ではないため、厳密な同条件下での測定ではない。レンタルルータを返却しなければ良かった。

NTTのレンタルルータ

WXR-11000XE12

※速度が異常に早くなりびっくり。(優良誤認を与えないか心配になるくらい早い)しかし、必ずここまで劇的に変わるとは限らないのでご注意ください。私の環境ではFASTで何回か測定するもダウンロード速度は3Gbpsを超えてはいる。

3.Wi-Fi 6Eを使う場合は、ルーターの設置位置を考える必要がある。

新しい無線規格で、混雑回避できてレーダー波の影響なども受けないなど、メリットだらけのようなWi-Fi 6E(6GHz帯)ですが、欠点もある。

それは、遮蔽物があるとWi-Fiの通信速度落ちるところだ。

Wi-Fi 6(5GHz帯)にも言われていたが、Wi-Fi 6E(6GHz帯)は特に遮蔽物による影響が大きいように感じる。

速度計測するスマホとWi-Fiルータの間に、遮蔽物としてPCモニターが「あるか」「ないか」の違いで検証してみた。

※左から「2.4GHz帯」、「5GHz帯」、「6GHz帯」の順番に載せています。

※計測端末はGoogle Pixel 7a

障害物がある場合

障害物がない場合

5GHz帯はなぜか障害物がある方が早いが、通信状況による問題だと思われる。逆に言えばPCモニター程度の遮蔽物ならあまり関係ないのかもしれない。

アップロード速度を見てみると、6GHz帯だと400Mbpsほど遅い。何度か検証してるとダウンロード速度も障害物がある方では300Mbpsほど下がる場面があった。スマホとWi-Fiルータの間にPCモニターがあるだけでこれほど違いが出てくる。

つまり、Wi-Fi 6Eに接続して利用する方は、見通しの良い部屋の中央にWi-Fiルータを設置する必要が出てくると考える。また、PCモニター1枚で通信速度の低下が起きるので、壁などを挟んだ離れた部屋では、複数台ルータを購入して、後で書く「Wi-Fi EasyMesh」を構築するか、5GHzや2.4GHzに接続した方が良い場合が多い。

4.Wi-Fi EasyMesh で再利用も可能(最初から複数台購入してメッシュ構築するのもあり)

これは数年後に発売される新しいWi-Fiルータにも「Wi-Fi EasyMesh」という仕組みがあればということにはなるが、今後新しいバッファローのWi-Fiルータを購入した際に今利用しているルータも接続して、簡単にメッシュWi-Fiを構築することも可能だ。

買い替えの際に古い機種を利用できるのは良い。

5.外部アンテナで変形できるメリットが大きい

他にも素晴らしいメーカーのWi-Fiルータがある中で、私がバッファローのルータを選んだのは、外部アンテナを採用していて、変形できるメリットが大きいからだ。

下の写真は、アンテナの変形例だ。断じてアンテナを変形させて遊んでいるわけではない。

どうしても、Wi-Fiルータを最優先して設置場所を決めるのが難しい場合もあると思うが、アンテナを変形させることで自分の家に合った電波の狙い撃ちが可能になる。アンテナ内蔵ルータだとこれが柔軟にできない。

用途別のアンテナの変形例はこちらでダウンロードお願いします。

※バッファローのページに飛びます。

※著作権の影響で直接配布ができません。

フレッツ光にはレンタルWi-Fiルータもあるが・・・

多くの人がNTTのフレッツ光を契約しているのでご存知かとは思うが、NTTのフレッツ光では、Wi-Fiルータを「レンタル」するか、「自分で購入」して設置する必要がある。

私はレンタルするよりも、Wi-Fiルータは購入したほうが得で、パフォーマンス面でも優れていると考えている。

NTTのルータは月額550円のようだ。これを5年契約すると33,000円で、6年契約すると39,600円となり、「WXR-11000XE12 」よりも高くなってしまう。今まで長年ルータをレンタルしていた方は買ったほうがお得であったということだ。

まとめ

今回はバッファローのWi-Fi 6E対応ルータ「AirStation WXR-11000XE12 」を紹介した。

2024/2/25現在、楽天の最安値で38,450円(楽天ビックカメラ)だ。発売当初50,000円くらいの機種だから、かなり安くなった。

フラッグシップ機種として作ってるだけあって、不満点はかなり少ない。あえて不満点を上げるとすれば、LANポートがすべて10Gbpsではない点や、筐体のサイズが大きいことくらいだろうか。

これは不満点ではないが、購入したらすぐにセキュリティ向上のためにファームウェアを更新した方がいい。(ルーターのアップデート)

やり方はこちらを見て実行すると良いと思う。※バッファローのページに飛びます。

このWi-Fiルータが来てからフレッツ光クロスの通信が快適になったと感じるし、AIで画像を作ったりSNSをみたり、インターネットをするのが更に楽しくなった。

みなさんも新年度が始まるこの機会にWi-Fiルータの購入や買い替えを検討してみてはいかがだろうか?

他にも記事を書いていますので、お時間のある時に見てくださいね!

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